前回のおさらいですが、人がタバコを吸うのには2つの理由があります。
タバコを吸う理由
- ニコチン中毒
- タバコのプラスイメージ
今回から「タバコの幻想」というシリーズで全7回にわけ、「2.タバコのプラスイメージ」をぶち壊していきますよ!

ちなみに「1.ニコチン中毒」をまだ読んでない方はこちらからどうぞ。
参考
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【危険】脳を支配するニコチンの禁断症状&人がタバコをやめれない理由
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さて、今回の話題です。
喫煙者はみんな、タバコにプラスイメージをもっています。
ポジティブイメージといってもいいですね。




本当にタバコはいいものなのか!?
今回は、喫煙者がなぜタバコにプラスイメージをもっているのかについて解説していきます。
チャンピックスを通販で入手する方法を知りたい方はこちらを参考に!
喫煙者がタバコにプラスイメージをもつ理由
まずは、喫煙者がタバコについてプラスイメージをもっていることを確認してみましょう。
喫煙者はタバコのことをどう思っている?
ちょっと想像してみてください。
あなたが、会議や授業、非喫煙者ばかりのイベントなどで、長時間タバコが吸えない環境にいるとしましょう。
どんな気持ちになりますか?



では、明日、長時間タバコが吸えない環境に行かなければならないことがわかっているとしましょう。
どんな気持ちになりますか?


長時間タバコを吸えなくなる前も同じですね。「吸えなくなるから吸っとこう」ってなりますよね。
というわけで、喫煙者は「タバコはいいもの」「タバコはなくてはならないもの」と認識しているわけです。
逆にいえば、喫煙者は「タバコを吸えない恐怖」といつも戦っていることになります。
「タバコ=いいもの」になっちゃう理由
喫煙者がタバコにプラスイメージをもつのには、ちゃんと理由があります。


タバコを吸うことで、喫煙者はタバコの禁断症状に陥ります。
タバコの禁断症状の症状はこんな感じです。
タバコの禁断症状の症状
不安、焦り、そわそわ、落ち着かない、集中できない

で、この「不安、焦り、そわそわ、落ち着かない、集中できない」といった症状は、タバコでしか緩和できません。
ニコチンが引き起こしているのでニコチンでなんとかするしかないんです。
そのため、喫煙者はタバコを吸うわけです。

辛いことを和らげてくれるものってありがたいですよね。
気温が高くて暑いから冷房を使います。
物が見えづらいからメガネをかけます。

これと同じで、不安感がいやだからタバコを吸ってるわけです。
不安感をタバコで消すということを繰り返していくと、人間の脳は「タバコ=いいもの」と認識するようになります。


タバコはマイナスをゼロにしているだけ
つまりタバコを吸うという行動は、タバコによって発生した禁断症状(マイナス)を、タバコを吸うことによってゼロの状態に戻しただけです。
マイナスからゼロに戻っただけなんですが、脳は辛いことが解消されたと認識するので「タバコ=いいもの」という判断がされるわけですね。

だからタバコを吸いたいと思わないわけだ。

脳を支配するタバコとニコチン
このように喫煙者は、タバコによって脳が支配されている状態になっています。
もちろん、タバコ以外のことに関しては脳は正常です。
が!タバコのことになると、温厚な人も性格が変わっちゃうことってありますよね。


自分が好きなアーティストをバカにされたらムカっとくるように、喫煙者はタバコについて悪く言われると気分がよくありません。
これは、禁断症状という辛い状態をタバコが緩和してくれたという経験から、「タバコ=いいもの」という認識になり、脳をタバコに支配されているからです。
人間は我慢が苦手な生き物です。
禁断症状を抑えるよりは緩和する方向に行動します。
結果、タバコを買いにコンビ二に行っちゃうわけですね。
ゆっくりとしたニコチンの効果
脳を支配しているのはタバコに含まれるニコチンです。
こいつが最大の悪者なんですが、覚せい剤などに比べると効果がかなり緩やかです。
快感も緩やかですし、禁断症状も緩やかです。
映画やマンガなんかで見たことがあると思いますが、覚せい剤は快感がスゴイかわりに禁断症状もエグいですよね。
タバコはどっちも軽いんです。
そのため、「タバコから抜け出せない」という認識もなく、ニコチンが切れたときに「タバコの禁断症状だ」とパニックになることもありません。


タバコの害が体に蓄積するのもゆっくり
さらにタチの悪いことに、タバコの害もゆっくりと体に蓄積していきます。
タバコには様々な有害物質が含まれているのはご存じだと思いますが、一応紹介しておくと…
タバコの有害物質
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
- ヒ素
- アンモニア


そのほかにも、200種類以上の有害物質が含まれています。50種類以上の発がん物質も入っちゃってます。
これを毎日体に染み込ませていっているわけです。体に悪いのは確実ですよね。
ただ!今日とか明日にどうこうなる問題ではありません。
有害物質の量が少ないので、喫煙者の体に蓄積されていくのもゆっくりなんです。
そのため、喫煙者は自分の体が有害物質で侵されていっていることに気づきにくい、というわけです。


一気に体力が落ちるわけでもなく、タバコ1本で脳梗塞や肺がんになることもありません。
というわけで、少々体調が悪くなっても、喫煙者の「タバコ=いいもの」という方程式は変わりません。
これがニコチンの恐ろしいところです。
まとめ
今回は、喫煙者がなぜタバコにプラスイメージをもっているのかの解説をしてきました。
内容をまとめておきます。
- 喫煙者はタバコを吸える環境だと落ち着く
- 「不安な気持ち」はタバコの禁断症状だが、「不安な気持ちを消してくれるタバコはいいもの」と思う
- タバコは禁断症状のマイナスをゼロにしているだけ
- 「タバコ=いいもの」というふうに脳が支配されている
- タバコは害も緩やかなので、「タバコ=いいもの」という認識は崩れない


というわけで、今回はここまでです!
次回は、タバコが本当にストレス解消になるのかどうか検証していきますよ。
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タバコはストレス解消になる!という「ウソ」について解説【ニコチン切れ】
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